龍谷大学社会科学研究所共同研究「島嶼経済とコモンズ」~民際学を通じて~

龍谷大学深草学舎紫英館(研究会は主にこの建物で開催)

龍谷大学 社会科学研究所の2011年度から2013年度までの共同研究として,当研究が採択されました。

 

なお,民際学を本格的に学びたい方は龍谷大学大学院 経済学研究科に「民際学プログラム」を設けております。

龍谷大学大学院経済学研究科HP http://www.econ.ryukoku.ac.jp/daigakuin/index.html

 

龍谷大学入試部

http://www.ryukoku.ac.jp/applicants/index.php

 

龍谷大学深草学舎へのアクセスは以下のページをご覧ください。

http://www.ryukoku.ac.jp/about/campus_traffic/index.html

 ・京阪本線「深草」駅下車徒歩約3分

 ・JR奈良線「稲荷」駅下車徒歩約8分

 ・京都市営地下鉄「くいな橋」駅下車徒歩約7分

 

 

NEW!!新刊図書のご案内!!

新刊『民際学の展開』(晃洋書房)松島泰勝編が発売されました

 

 2008年から2010年年度において、龍谷大学社会科学研究所共同研究「民際学の体系的発展を目指して」の研究成果が、本として出版されました。提唱者である中村尚司による民際学に関する基本的な考え方を共有し、執筆者がそれぞれ当事者として、または当事者性をもった研究者として、各論考が書かれています。

 これまでの科学は、本当にわれわれのくらしや社会の役に立っているのか?という問題意識から、当事者の抱える諸問題に焦点をあて、私たちは共同研究を重ねてきました。民際学の研究は、具体的な人、状況、機関、場所、組織などに基づく、具象性の強い学問です。くらしに基づく科学の再構築を、方法論、人権、地域、環境からの視点から、本書は構成されています。

 民衆による、民衆のための、民衆の学問として、民際学の可能性を本書によって皆様に伝え、共に考え、問題解決に向けて取り組んでいくことができれば、共同研究としての役割を果たせるものと考えております。

 

 

 

 

新刊『琉球独立への道』(法律文化社)松島泰勝著が発売されました

 

 共同研究「島嶼経済とコモンズ」代表である松島泰勝氏が『琉球独立への道ー植民地主義に抗う琉球ナショナリズム』を刊行された。

 これまで、沖縄独立論は文化や思想などの様々な視点から論じられてきた。本書も、その独立論の系譜に属するとしているが、それとは全く趣を異にしている。本書の重要な特徴は、社会科学の見地から、実現可能な具体的な論考がなされているという点である。松島氏は、これまでの研究に立脚し、他の植民地や非同盟諸国との比較、具体的な独立に向けた活動、脱植民地化への取り組みなどを豊富に踏まえ、政治経済学的視野から琉球の将来を提案している。

 さらに、この本は、もう一つ大きな特徴を備えている。琉球人のみを対象に問題を提起しているわけではない、ということを読み手は認識せざるを得ないというものである。本書は読者個々人に対して、重要な問題を問うている。私自身の読後感は、「日本は本当に独立しているのか」という問題を考えさせられると同時に、沖縄の基地問題を本当に解決することを考えるのであれば、支援・援助という視点で沖縄問題を見つめることではない。私個人が社会関係の中で置かれている、支配従属の関係を問い直し、その解決こそが、最終的には沖縄の基地問題を解決へとつながっていくのではないか、ということである。これらのことを本書は私に対して厳しく問うているのだ、と感じた。

 本書は、表題の通り、ストレートに沖縄について論じている社会科学の書である。大いに論議がなされるものと思われる。(一木久治)


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